文献詳細
特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか
Ⅰ.がん遺伝子研究の新しい展開
文献概要
主に3種類のアイソフォーム(KRAS,NRAS,HRAS)で構成されるRASのうち,HRAS に次いでKRAS が初のがん遺伝子として同定された。RAS は各がんにおける遺伝子変異の頻度の高さから,がん遺伝子の親玉とも言える遺伝子でありながらも長らくRASを直接標的としたがんの治療戦略の確立は困難とされてきた。2013年に初のKRASG12C選択的な阻害剤が発表されて以来,同阻害剤の開発研究が活発化している。本稿では,簡略ながら近年活発化しているRAS ,特にKRAS 遺伝子を中心としたがん治療に向けたアプローチについて概説したい。
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掲載誌情報