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文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻4号

2023年08月発行

文献概要

特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか Ⅰ.がん遺伝子研究の新しい展開

RAS遺伝子を中心としたがん治療戦略の確立

著者: 田中伯享1 坂本毅治1

所属機関: 1関西医科大学附属生命医学研究所がん生物学部門

ページ範囲:P.289 - P.294

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 主に3種類のアイソフォーム(KRAS,NRAS,HRAS)で構成されるRASのうち,HRASに次いでKRASが初のがん遺伝子として同定された。RASは各がんにおける遺伝子変異の頻度の高さから,がん遺伝子の親玉とも言える遺伝子でありながらも長らくRASを直接標的としたがんの治療戦略の確立は困難とされてきた。2013年に初のKRASG12C選択的な阻害剤が発表されて以来,同阻害剤の開発研究が活発化している。本稿では,簡略ながら近年活発化しているRAS,特にKRAS遺伝子を中心としたがん治療に向けたアプローチについて概説したい。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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