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文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻4号

2023年08月発行

文献概要

特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか Ⅰ.がん遺伝子研究の新しい展開

がん悪性形質をつかさどるMYCの新機能と制御

著者: 杉原英志1 佐谷秀行1

所属機関: 1藤田医科大学がん医療研究センター遺伝子制御研究部門

ページ範囲:P.316 - P.321

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 MYCは転写因子として標的分子の発現制御により,細胞増殖や不死化,血管新生や代謝のリプログラミングといったがん悪性形質を促進する強力なドライバー遺伝子である。近年,MYCはスーパーエンハンサーによって過剰発現することやがん免疫の抑制およびスプライシング異常の誘導,多量体形成による複製フォークの防御など,新たな重要な機能が報告された。しかし,長年の研究にもかかわらずいまだMYCを標的とした医療は実現していない。本稿では,MYCの基本的な機能と最新の重要トピックを概説し,MYC標的治療の開発状況について紹介する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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