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特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか Ⅱ.遺伝子技術
融合遺伝子と移植モデル
著者: 中村卓郎1
所属機関: 1東京医科大学医学総合研究所未来医療研究センター実験病理部門
ページ範囲:P.345 - P.348
文献購入ページに移動 ヒトのがんで同定された異常ながん遺伝子が,果たして生体内で同様のがんを誘導することが可能なのか。この疑問に答えるには動物モデルによる再現が近道である。早くから開発されたモデルとして,がん遺伝子を目標の細胞種で発現させるトランスジェニックマウスが現在も広く使われている。その後ノックアウト・ノックインマウスの開発により,変異がん遺伝子の発現を時空間的に制御することも可能となり,広く利用されるに至っている。このような胚細胞レベルで遺伝子を導入する遺伝子組換え生物としてのモデルとは別に,体細胞変異体であるがん細胞や遺伝子導入細胞を移植するモデルも古くから利用されている。
本特集が扱うがん遺伝子,特に融合遺伝子の性質を理解するために大きく貢献してきたex vivo 移植モデルに焦点を当てる。
本特集が扱うがん遺伝子,特に融合遺伝子の性質を理解するために大きく貢献してきた
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