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文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻4号

2023年08月発行

特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか

Ⅲ.先駆者による温故知新

rasがん遺伝子研究概史

著者: 服部成介1

所属機関: 1北里大学薬学部

ページ範囲:P.349 - P.352

文献概要

 ras遺伝子は,1960年代にラットに肉腫を誘発するRNA腫瘍ウイルスとして発見された,Harvey肉腫ウイルスおよびKirsten肉腫ウイルスのがん遺伝子である。1982年にras遺伝子は,ヒトから単離された初めてのがん遺伝子となった。ヒトがん全体の約20%においてras遺伝子の変異が認められ,変異のなかで最も高いものとなっている。本稿では,40年以上にわたるras研究について,その黎明期に焦点を当て,振り返ってみたい。

参考文献

. 76:5714-5718, 1979
. 3:459-465, 2003
. 300:143-149, 1982
. 300:149-152, 1982
. 300:762-765, 1982
6)服部成介:絵ときシグナル伝達入門 改訂版,羊土社,東京,p80,2010
. 505:95-127, 1978

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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