icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻5号

2023年10月発行

文献概要

増大特集 代謝 Ⅰ.代謝と臓器・疾患

心不全におけるケトン体を介した心保護作用

著者: 有馬勇一郎1

所属機関: 1熊本大学国際先端医学研究機構

ページ範囲:P.390 - P.391

文献購入ページに移動
 ケトン体は空腹時のエネルギー基質として知られているが,近年多面的な作用があることが注目されている。心不全患者ではケトン体の血中濃度と共に利用率も増加しており,ケトン体補充による心保護効果も示された。一方で,過度な蓄積はケトアシドーシスを引き起こすことも明らかであるため,心保護作用を臨床に活かすためには機序の適切な理解や至適濃度の設定などを詳細に検討する必要がある。

参考文献

. 25:262-284, 2017
. 132:882-898, 2023
. 73:246-247, 2019
. 370:364-368, 2020
. 77:1660-1669, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?