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文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻5号

2023年10月発行

文献概要

増大特集 代謝 Ⅰ.代謝と臓器・疾患

先天代謝異常症の病態理解の進歩と治療法の開発

著者: 中島葉子1 大石公彦2

所属機関: 1藤田医科大学小児科学講座 2東京慈恵会医科大学小児科学講座

ページ範囲:P.408 - P.409

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 先天代謝異常症(IEM)は,タンパク質,炭水化物,脂肪などの代謝に必要な酵素や輸送体の欠損や機能喪失により,様々な症状や合併症を起こす遺伝性疾患群である。これらの疾患は,診断,その根底にある病態生理の理解,効果的な治療法の開発という点で,歴史的に重要な課題を突きつけてきた。近年の医学の進歩により,IEMの根底にある複雑なメカニズムに新たな光が当てられ,革新的な治療法の開発への道が開かれつつある。本稿では,IEMの病態生理の理解におけるこれまでの重要な進歩の概要と,新しい治療法の開発の進展について述べる。

参考文献

.51:446-448, 2005
. 6:467, 2018
. 25:R27-R35, 2016
. 62:9-14, 2021
. 20:756-769, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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