文献詳細
増大特集 代謝
Ⅲ.代謝とがん
文献概要
卵巣がんは腹膜播種という特徴的な進展形式を示す。播種巣の形成に際して,卵巣がん細胞は腹腔内脂肪組織への選択性を示し,そこで脂肪細胞ががん細胞の増殖や進展を促進することがわかっている。肥満が卵巣がんの予後に与える影響については長らく議論があったが,脂肪組織の蓄積が予後不良因子となることを示唆する報告が多い。脂肪組織をターゲットとした新規治療法の確立は他がん腫にも応用できる可能性があり,その開発が求められている。
参考文献
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