icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻5号

2023年10月発行

文献概要

増大特集 代謝 Ⅲ.代謝とがん

肥満と卵巣がん

著者: 伊吉祥平12 吉原雅人1 梶山広明1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院産婦人科 2名古屋大学高等研究院

ページ範囲:P.458 - P.459

文献購入ページに移動
 卵巣がんは腹膜播種という特徴的な進展形式を示す。播種巣の形成に際して,卵巣がん細胞は腹腔内脂肪組織への選択性を示し,そこで脂肪細胞ががん細胞の増殖や進展を促進することがわかっている。肥満が卵巣がんの予後に与える影響については長らく議論があったが,脂肪組織の蓄積が予後不良因子となることを示唆する報告が多い。脂肪組織をターゲットとした新規治療法の確立は他がん腫にも応用できる可能性があり,その開発が求められている。

参考文献

. 17:1498-1503, 2011
. 149:1961-1972, 2021
. 10:455-465, 2014
(Silver Spring). 30:1599-1607, 2022
. 16:19, 2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?