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増大特集 代謝 Ⅴ.代謝と老化
代謝とエピゲノムによる細胞老化の制御機構
著者: 中尾光善1
所属機関: 1熊本大学発生医学研究所細胞医学分野
ページ範囲:P.480 - P.481
文献購入ページに移動 細胞老化は持続的な増殖停止の状態であり,炎症性タンパク質などを多量に合成・分泌するため,身体全体の個体老化の重要な要素である。細胞老化には開始期(増殖停止),早期(抗炎症),完成期(炎症と代謝増加),後期(炎症と代謝減少)の4つの表現型バリエーションがあり,細胞内代謝とエピゲノムが協調的に制御している。この観点から,老化過程のメカニズムの理解,加齢性疾患の制御・予防法の促進が期待される。
参考文献
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