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増大特集 代謝 Ⅵ.代謝とオミクス解析
脂質代謝・脳卒中のゲノム解析
著者: 鎌谷洋一郎1
所属機関: 1東京大学大学院新領域創成科学研究科
ページ範囲:P.486 - P.487
文献購入ページに移動 脳卒中は,現在では日本人の死因の第4位であり,死に至らない場合でも麻痺や高次脳機能障害などの重篤な後遺症が残ることが多いことを考えると,よりよい発症予防策の開発が健康維持のために重要性の高い疾患の一つである。脳卒中の発症には遺伝的要因と環境要因が複雑に絡み合うと考えられているが,本稿ではゲノム解析により解明される遺伝要因について解説する。また,脳卒中のリスク因子として高血圧,脂質異常症,心房細動などの心疾患,糖尿病などが知られている。本稿ではこのうち脂質異常症についても解説を行い,未来のゲノム医療の可能性を考察する。
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