文献詳細
特集 新組織学シリーズⅣ:骨・軟骨
Ⅰ.骨・軟骨組織の構造と細胞分化・機能
文献概要
骨組織と軟骨組織は,共に支持組織に分類され骨格系を成している。骨組織は,リン酸カルシウム結晶およびⅠ型コラーゲンを主成分とする骨基質と,骨芽細胞や破骨細胞,骨細胞などの細胞群,血管,神経から構成され,全身を支える支持組織として機能するほか,運動機能や造血,ミネラル代謝調節など様々な役割を担う。一方,軟骨組織は基質内に血管や神経を有さず,プロテオグリカンおよびⅡ型コラーゲンや弾性線維などの線維成分を主体とする軟骨基質と軟骨細胞から成る。軟骨組織の大部分は,軟骨基質の石灰化に続き,骨組織へと置換されていく。本稿では,骨および軟骨組織の肉眼的・組織学的構造を中心に述べる。
参考文献
1)小澤英浩,中村浩彰:須田立雄,小澤英浩,髙橋榮明編:第2章 硬組織の構造.新 骨の科学 第2版,pp19-44.医歯薬出版,東京,2016
2)網塚憲生:脇田 稔 他編:第10章 顎骨.Ⅱ顎骨の組織像.口腔組織・発生学 第2版,pp308-322.医歯薬出版,東京,2016
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掲載誌情報