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特集 新組織学シリーズⅣ:骨・軟骨 Ⅱ.骨格系と他システムとの連関
骨免疫学とオステオネットワーク
著者: 岡本一男1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科骨免疫学寄付講座
ページ範囲:P.554 - P.559
文献購入ページに移動 骨は身体を支え運動を可能にする運動器としての役割だけでなく,ミネラル代謝調節や造血の場としても重要である。骨代謝に関して内分泌系による制御の理解が進むなか,以前は免疫学的見地から骨を研究する例が少なかった。しかし,破骨細胞や関節リウマチの研究などを契機に,骨と免疫系との意外な関係性が注目され,両者の融合領域としての“骨免疫学”が発展してきた。このように,骨は内分泌系や免疫系,神経系など高次生体システムから複雑な制御を受けるわけであるが,近年逆に骨が他の臓器を能動的に制御し得るという報告がされ始め,骨を司令塔とした多臓器制御ネットワーク“オステオネットワーク”という概念が生まれた。本稿では,骨免疫学とオステオネットワークに関して,各研究分野が生まれた経緯を振り返りつつ,最新の知見を交えて概説する。
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