icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学75巻1号

2024年02月発行

文献概要

特集 脳と個性 Ⅱ.“個性”の系統的理解

ゲノムからみた“個性”

著者: 郷康広1

所属機関: 1兵庫県立大学大学院情報科学研究科

ページ範囲:P.30 - P.35

文献購入ページに移動
 ヒト遺伝学の中心的な課題は,表現型の個性や多様性の遺伝的基盤を理解することにある。近年のゲノム配列の読み取り技術の進歩により,遺伝性疾患のみならず生活習慣病などを含む様々な疾患の要因となるゲノム・遺伝子の変異が明らかになっている。しかし,われわれが普段から目にする“普通”な表現型のばらつき,つまり“ありふれた個性”の遺伝的基盤に関する研究や理解は疾患のそれに比べて遅れている。本稿では,疾患だけでなく,日常にみられる様々な“ありふれた個性”を生み出すゲノム・遺伝的基盤に関しても概観してみたい。

参考文献

. 607:732-740, 2022
2)東北大学東北メディカル・メガバンク機構:日本人5万人分の全ゲノム情報の解析を完了—3.8万人分の全ゲノムリファレンスパネルを公開,令和4年6月30日.https://www.amed.go.jp/news/release_20220630-02.html(アクセス2023-11-24)
. 27:677-685, 2017
. 372:eabf7117, 2021
. 92:414-417, 2012
. 12:2333-2340, 2003
. 125:1686-1694, 2003
. 69:579-588, 2009
. 130:483-493, 2011
. 131:1153-1159, 2012
. 74:1440-1450, 2022
. 148:1223-1241, 2012
. 277:49-62, 2001
. 37:67-90, 2003
. 610:704-712, 2022
. 102:10604-10609, 2005
. 35:595-601, 1992
. 12:97, 2020
. 10:573-591, 2018
. 82:424-431, 2008
. 123:177-187, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら