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—第2回生体の科学賞 受賞記念論文—本態性高血圧発症の脳内機構 フリーアクセス
著者: 野田昌晴1
所属機関: 1東京工業大学科学技術創成研究院生体恒常性研究ユニット
ページ範囲:P.176 - P.183
文献概要
高血圧は食塩の過剰摂取,肥満,精神的ストレス,睡眠時無呼吸,加齢など,様々な要因で起こることがわかっている。様々な要因で起こる高血圧の発症機序を合理的に説明するため,最近15年あまりの間に,交感神経制御中枢の恒常的活性化による末梢血管系や心臓・腎臓機能の変調がその根底にあると考えられ始めた(神経性高血圧)。本稿では,交感神経系の恒常的活性化をもたらす原因とそのメカニズムについて最近の知見を概説する。
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