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増大特集 学術研究支援の最先端 Ⅲ.コホート・生体試料支援プラットフォーム(CoBiA) ⅰ.コホートによるバイオリソース支援
ゲノムワイド関連解析による膵がんリスクバリアントの同定
著者: 林櫻松1
所属機関: 1愛知医科大学医学部公衆衛生学
ページ範囲:P.482 - P.483
文献購入ページに移動 膵がんは,罹患率・死亡率とも年々増加傾向にあるものの,発生要因の大部分が不明である。膵がんの発症における遺伝的要因を探索するため,筆者らの研究グループは,アジアで最大規模の膵がんGWASメタ解析(症例2,039人,対照32,592人)を実施した。その結果,GP2 遺伝子領域のバリアント(rs78193826)が膵がんリスクと有意に関連したことが示された。機能解析では,rs78193826はKRAS活性を調節することによって膵がんリスクに影響を及ぼすことが示唆された。
参考文献
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