生体の科学75巻5号

2024年10月発行

増大特集 学術研究支援の最先端 Ⅳ．先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム（PAGS） ⅱ．情報解析支援ネットワーク

高性能計算から高性能科学へ

著者： 楊旭¹ 王捷幸¹ 笠原雅弘¹

所属機関： ¹東京大学新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻

ページ範囲：P.524 - P.525

　ゲノム解析のデータ量増大に伴い，様々な計算の問題が噴出している。ボトルネックの多くは計算の高速化や効率化ではなく，ツールやデータの多様性に対処するための研究者の時間である。このため，計算の効率化ではなく科学的知見を得ることを効率化する高性能科学の考え方に基づいて，ゲノム解析計算の各種ボトルネックを軽減する技術開発を行っている（図）。

参考文献

. 15：475-476, 2018

. 23：112, 2022

. 35：316-319, 2017

. 10：33, 2021

. 65：54-63, 2022

6）Tsuyuzaki K：ワークフローは誰のためのものでは無いのか, 2019 https://qiita.com/antiplastics/items/1f2221332ea509af3328