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文献詳細

雑誌文献

生体の科学75巻6号

2024年12月発行

特集 新組織学シリーズⅤ:脂肪

Ⅳ.脂肪組織の機能変容

脂肪組織とグルココルチコイド—脂肪細胞グルココルチコイド受容体とHealthy Adipose Expansion

著者: 大月道夫1

所属機関: 1東京女子医科大学内分泌内科学分野

ページ範囲:P.594 - P.597

文献概要

 ステロイドホルモンであるグルココルチコイドは,核内受容体スーパーファミリーに属するグルココルチコイド受容体(glucocorticoid receptor;GR)に結合し,遺伝子発現を制御することによって,その作用を発揮する。慢性的グルココルチコイド過剰状態であるCushing症候群は,肥満,糖脂質代謝異常,脂肪肝などを惹起する。脂肪細胞はこれらの代謝異常に関与すると考えられるが,Cushing症候群における脂肪細胞GRの病態学的意義は不明であった。本稿では,筆者らが作出した脂肪細胞特異的GR欠損マウス(AGRKOマウス)をコルチコステロン投与によるCushing症候群モデルとして解析を行った結果を中心に,脂肪細胞GRの病態学的意義を紹介したい。

参考文献

. 10:1545, 2019
.99:S15-S17, 2023
. 160:504-521, 2019
.25:118-122, 2019
. 67:1113-1127, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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