文献詳細
文献概要
——
第5回「筋肉収縮の化学」班研究協議会
著者: 牧之瀨望1 名取礼二2 江橋節郎3 永井寅男1 丸山工作4 関根隆光5 松宮弘幸6 林浩平7 岡本彰祐8 宮崎英策1 上住南八男9 菅原努10 朝倉昌11 今井宣久11 大沢文夫11 酒井敏夫2
所属機関: 1札幌医大 2慈恵医大 3東大医 4東大教養 5順天大医 6北大理 7群大医 8慶大医 9三重大医 10国立遺伝研 11名大理
ページ範囲:P.93 - P.96
文献購入ページに移動牧之瀨
ATPがグリセリン筋の性質をどの様に変化させるかという問題を,より具体的な形で把握するという試みの一つとして,別図の様な粘弾性模型を規定し,ATP及びピロ燐酸が,その定数をいかに変化させるかを検討した。
その結果,E1,E2はATP及びピロ燐酸いずれの場合にも著しく減少し,ηはピロ燐酸では著明に減少するが,ATPでは余り変化がない。但し,この場合のATPの作用は,ATPによる収縮が略々最高に達した後の測定値である。またすべての測定は,Mg 10−3M含有の0.1MKCl中で行つた。
掲載誌情報