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文献詳細

雑誌文献

生体の科学8巻4号

1957年08月発行

報告

滯独所感

著者: 高木健太郎1

所属機関: 1名古屋大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.186 - P.188

文献概要

 言葉
 外遊のやり方にはいろいろあるだろうが,まず文部省で定めているようなA,Bの二通りが考えられる。Aはある一つの研究所で自分の関係したテーマについて,1年以上,数年間研究をして,とにかく業績をまとめて来ようというものであつて,このとき,自分の尊敬する学者の指導を受ける人もあろうが,またただ,その施設を利用し,経済的の支持を受けられさえすればよいという行き方もある。すでにある程度の経験と研究歴のある人は,どちらかと云うと後者を選びたいのであろう。また誰かと共同研究が出来れば一番愉快でもあろう。業績を作る必要はない。たゞいろいろなことをして見たいという人もあるであろう。たゞ実験設備を見たり聞いたりしたのでは本当のことが判らないから,ある大きい研究所の中で出来るだけ多くの設備やテーマととり組んでみたいというような。
 Bは本当の視察,或は自己または日本の業績の紹介のめに,多くの研究所を数日間ずつ廻つて来る方法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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