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論述
Ommatidial action potentialの性質について
著者: 菊地鐐二1
所属機関: 1東京女子医科大学生理学教室
ページ範囲:P.254 - P.264
文献購入ページに移動2)OAPは稀れに最高約20mVに達するovershootを示したが,これは短時間の中に減少した。
3)OAPは通常3相に分けることができる。即ち初期の大きく脱分極する部分(dynamicphase),ほゞ一定のより低い脱分極状態(staticphase),off-sign後の複分極過程(off-effect)。
4)OAPの潜時は照射時間の変化によつて殆んど影響されなかつた。
5)dynamic phaseの大きさはある範囲で,照射光強度,間隔,膜電位の増加につれて増大した。
6)弱い照射光,徐々に強度の増加する刺激光によつては明瞭なdynamic phaseは認められなかつた。
7)下降期の長さ及び経過はdynamic phaseの大きさ,温度に依存した。
8)照射時間が0.1秒を越えるとdynamicphaseは増大せず,humpに始るstatic phaseのみ延長した。
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