文献詳細
論述
文献概要
日本産カブトガニ(Tachypleus tridentatis)の側眼のommatidiumの単一経胞内に3MKClを満たした微小電極を刺入して光刺激で得られるommatidial action potential(OAP)の性質を調べた。
2)OAPは稀れに最高約20mVに達するovershootを示したが,これは短時間の中に減少した。
3)OAPは通常3相に分けることができる。即ち初期の大きく脱分極する部分(dynamicphase),ほゞ一定のより低い脱分極状態(staticphase),off-sign後の複分極過程(off-effect)。
4)OAPの潜時は照射時間の変化によつて殆んど影響されなかつた。
5)dynamic phaseの大きさはある範囲で,照射光強度,間隔,膜電位の増加につれて増大した。
6)弱い照射光,徐々に強度の増加する刺激光によつては明瞭なdynamic phaseは認められなかつた。
7)下降期の長さ及び経過はdynamic phaseの大きさ,温度に依存した。
8)照射時間が0.1秒を越えるとdynamicphaseは増大せず,humpに始るstatic phaseのみ延長した。
2)OAPは稀れに最高約20mVに達するovershootを示したが,これは短時間の中に減少した。
3)OAPは通常3相に分けることができる。即ち初期の大きく脱分極する部分(dynamicphase),ほゞ一定のより低い脱分極状態(staticphase),off-sign後の複分極過程(off-effect)。
4)OAPの潜時は照射時間の変化によつて殆んど影響されなかつた。
5)dynamic phaseの大きさはある範囲で,照射光強度,間隔,膜電位の増加につれて増大した。
6)弱い照射光,徐々に強度の増加する刺激光によつては明瞭なdynamic phaseは認められなかつた。
7)下降期の長さ及び経過はdynamic phaseの大きさ,温度に依存した。
8)照射時間が0.1秒を越えるとdynamicphaseは増大せず,humpに始るstatic phaseのみ延長した。
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