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文献詳細

雑誌文献

生体の科学9巻4号

1958年08月発行

文献概要

論述

Na-説は有髄線維にも適用できるか

著者: 佐々木和夫1

所属機関: 1京都大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.272 - P.281

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 1.Na説について
 Na説の有髄神経線維に対する適用の可否について論ずる前に,先ず「Na説」について簡単に述べる事が必要であろう。
 いま「神経及び筋細胞の活動時にNaイオンの出入が増す──Naイオンに対するそれ等の細胞膜の透過性が一時的に増大する──事が活動電位発生の根本現象である」と言うのがNa説の骨子と考えるならば,既にOvertonの時代にその端を発し1),Bernsteinの膜説も重要な基礎になつたと思われる2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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