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私立病院存續の可否
著者: 龜谷敬三
所属機関:
ページ範囲:P.5 - P.6
文献購入ページに移動 ①戦後国民生活の窮乏に拘らず病院施設の改善には未曾有の努力が統けられている事は民族の文化向上の一指標となる事で喜ばしい限りである。
従来の日本の病院は最低の費用で最大の診療效果を擧げるべく企劃されたものが多いので設備やサービスを第二とし医師が働き得る最小限度の必要器具薬品を備える事を目標とし,入院生活即治療上直接必要でない患者の快的さには殆んど無関心で過ぎて来た。従て米国式の新様式と比較すれば遙かに見劣りはするが経費の点からすれば驚くべき軽費入院が可能なのである。長い間日本の病院は乏しい国民経済に應える為の必然として不知不識の間に米国から見れば不完全不潔不快な病院を馴致して来たのである。
従来の日本の病院は最低の費用で最大の診療效果を擧げるべく企劃されたものが多いので設備やサービスを第二とし医師が働き得る最小限度の必要器具薬品を備える事を目標とし,入院生活即治療上直接必要でない患者の快的さには殆んど無関心で過ぎて来た。従て米国式の新様式と比較すれば遙かに見劣りはするが経費の点からすれば驚くべき軽費入院が可能なのである。長い間日本の病院は乏しい国民経済に應える為の必然として不知不識の間に米国から見れば不完全不潔不快な病院を馴致して来たのである。
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