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精神病院の管理
著者: 關根眞一1
所属機関: 1國立武蔵療養所
ページ範囲:P.23 - P.26
文献購入ページに移動 精神病院の管理には一般病院と種々の異った特殊な面が考察される。中でも建築の問題,外来患者及び入院患者へのサービスの問題や作業療法施設の問題等の管理を考究することは精神病院の重要な課題として取り上げられべきものである。尚又医療社会事業も今後精神病院にも充分考うべき重要な仕事である。今日はこれらの問題につき個々に考究することは許されないから精神病院で重要であるにも抱わらずとかく等閑に付されがちの病棟の管理についてその主要の点を述べて見たい。病棟の管理は中でも入院患者へのサービスに最も關係の深い面であるから,それを述べる前に先ず精神病院の病棟の組織の概要を説明して置くと便利と思う。
精神病院は大体治療病院と治療保護病院とに分けられる。治療病院は主として急性の神経症や精神病患者の入院並びに外來診療を目的とするのであって例えば大学の附属精神神経科病室の如きものである。次に治療保護病院は患者の治療は勿論のこと慢性になった患者とか社会的に危險な患者を社会から隔離して保護することを目的とするもので郊外に大きな規模を持って居るものが多い。現在普通の精神病院と云えばこの治療保護病院を意味するものが多く治療保護病院は今日では治療病院の任務をも兼ねて居る状況である。病院の管理の面に於ては両者共通の点が多いと考えられるので治療保護病院について述べる。
精神病院は大体治療病院と治療保護病院とに分けられる。治療病院は主として急性の神経症や精神病患者の入院並びに外來診療を目的とするのであって例えば大学の附属精神神経科病室の如きものである。次に治療保護病院は患者の治療は勿論のこと慢性になった患者とか社会的に危險な患者を社会から隔離して保護することを目的とするもので郊外に大きな規模を持って居るものが多い。現在普通の精神病院と云えばこの治療保護病院を意味するものが多く治療保護病院は今日では治療病院の任務をも兼ねて居る状況である。病院の管理の面に於ては両者共通の点が多いと考えられるので治療保護病院について述べる。
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