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文献詳細

雑誌文献

病院10巻1号

1954年01月発行

文献概要

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暖房裝置について

著者: 三村胖1

所属機関: 1須賀工業株式会社

ページ範囲:P.39 - P.41

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 室内を適当な温度に温め,人体が受ける感覚を快くする装置が暖房装置であるが,在来は単に空気温度の調整のみが考慮に置かれて来た。然し最近は暖房装置とは温度のみならず其の温度及び清浄度等空気の状態を人工的に調整する装置でなければならぬと云われる様になつた。空気調整と云えば暖房のみならず冷房や換気も含されるのであるが,ここには暖房のみに就て極く簡単に述べる。
 高温度の物体から低温度の物体へと熱が移動する「熱の伝播」の現象には「伝導」「対流」及「輻射」の三種類がある。暖房の場合は常に其の二種類以上が同時に生ずるものであつて各現象を正確に分類する事は困難である。然し其の中の何れを主にして「伝播」の目的を達成するかと云う点から暖房方式を対流暖房と輻射暖房とに分類する事も出来る。所謂蒸汽暖房や温水暖房は前者に屬し,電気ストーブや最近,次第に普及して来たパネルヒーチングは後者に屬する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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