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結核安靜時間に関する一つの提唱
著者: 深津要1
所属機関: 1国立八事療養所医務課
ページ範囲:P.31 - P.34
文献購入ページに移動 結核の療養日課の中には安静時間が必らず定められていることは衆知されている。そしてその時には臥床して絶対安静をするように厳格に要求される,これは結核療養の三大原則の一つである安静ということが依然重視されているからである。
又初めて結核療養所を訪れて安静時間中の病室をみる者は,その不気味な程の静寂さのためにまるで森の奥深くふみ入つたように感ずる。そして又一面ではかくも真摯な努力を患者が払わなくてはならないとは,全く何というつらい事であろうとも思うことが多い,しかし療養所に勤務している者は,いつしかそうした感じではなくして,安静時間は当然行うべき単なる一つの日課である,とぐらいにしか感じなくなりがちである。
又初めて結核療養所を訪れて安静時間中の病室をみる者は,その不気味な程の静寂さのためにまるで森の奥深くふみ入つたように感ずる。そして又一面ではかくも真摯な努力を患者が払わなくてはならないとは,全く何というつらい事であろうとも思うことが多い,しかし療養所に勤務している者は,いつしかそうした感じではなくして,安静時間は当然行うべき単なる一つの日課である,とぐらいにしか感じなくなりがちである。
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