文献詳細
文献概要
特集 第四回日本病院学会
一般講演抄録
著者: 石原信吾1 片山弘2 真銅参太郞2 片山みち2 片山よう2 小田恭子2 須賀幼子2 長谷川昭子2 植木敦子2 赤星一郞3 栗本淸次4 滝野賢一5 原素行6 石井智恵子6 吉田幸雄7 守屋博8 小川健比子9 佐藤愛子10 村田三千彦11 佐川誠一12 中島13 武藤多作14 安河内五郎15 一条勝夫16 島內武文17 尾口平吉18 小野養之助19 神崎三益20 井手一郞21 金子敏輔22 中村俊雄23 佐々木のぶ24 石戸谷ちゑ25 清水寛26 長岐佐武郎27 河合五郎28 西村生和29 片山信2 福原公明2 片山一彦2 奥川よし子2 菅原かね2 金田重雄2 菱田雅子2 小川信一30 高須泰彦30 松田進勇3132 菊地真一郎33 橋本寛敏10
所属機関: 1病院管理研修所 2片山病院 3福岡厚生園 4近江サナトリアム 5聖路加病院 6広尾病院 7山形県衞生部 8国立東京第一病院 9厚生省病院管理研修所 10聖路加国際病院 11大藏省印刷局東京病院 12江別町立病院 13いすず病院 14松江赤十字病院 15福岡県医務課 16東北大学 17東北大 18新潟県立十日町病院 19都立広尾病院薬剤科 20武藏野日赤 21医療法人雪の聖母会聖マリア病院 22神戸医科大学 23徳山病院 24都立第一高等看護学院 25仙台市立病院 26東京都衞生局 27都立荏原病院 28三島病院 29県立愛媛病院 30青森県立中央病院 31松田病院 32三庁新川病院 33医療法人財団菊地病院
ページ範囲:P.14 - P.26
文献購入ページに移動医療社会事業は,終戦後特に大きく取上げられ,病院の医療体制にとつて一つの新しい課題になつているが,この仕事の,病院に対するその後の普及状況並びにその実施内容の実態については,現在必ずしも明かにされてはいない。そこで,こうした点を明かにする為に,厚生省所管の一般病院及び結核病院の全部とその他の100床乃至200床以上の病院の,両者合せて約680の病院について実態調査を行つてみた。調査方法が不完全であつた為得られた数字は充分正確に現況を表わすものとは言い得ないが,大体の動向がうかがえると思うので,一応その結果を報告する。
先づ,専任ウワーカーを置いている病院数は81という結果が得られたが,その殆んどが公益法人立の病院及び厚生省所管の病院である。この分布の際立つた偏在状態は何に起因するか。私はそれを,この仕事の本質に対する理解の偏りに求めたい。次に病院規模別にその実施率を見ると,病院規模が大きくなるに従つてその率の上昇が見られるという当然の結果が得られた。500床以上の病院について見ればその20%強が実施している。然しこれを全病院について見れば,その実施率はわずかに2%に過ぎない。
掲載誌情報