文献詳細
文献概要
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精神科患者の社会生活歴と精神病院勤務のソーシヤル・ワーカー
著者: 半沢智惠子1
所属機関: 1国立武藏療養所
ページ範囲:P.9 - P.15
文献購入ページに移動 この秋に厚生省主催で「精神衞生週間」が催され,精神衞生に関する弘報活動が行われることは洵に喜ばしいことである。我が国の精神病床数対人口の比率は,欧米諸国に比較すると極端に少なく,米国の約1/10であると謂われている。この理由としては,我が国の精神医学及び精神病対策の歴史が浅い為,この方面の認識が一般にゆきわたらないことも挙げられよう。それゆえ毎年繰返される精神衛生週間は本当に重要なことで,精神衞生の知識の普及のみならず,精神衞生対策伸展のよすがとなることも希望するものである。
精神病対策の最前線に立つ者といえば,先ず精神科医と看護者が挙げられる。看護者は看護人と看護婦とがあり,この方々は錠のかかつた病棟内に主として勤務され,一身の危険を省られず,専門的な技術である精神科看護及び身の廻りの世話に献身して居られる。私は未だあまり知られていないソーシヤル・ワーカーの任務に就て述べたいと思う。何故ならソーシヤル・ワーカーも精神病対策の上に重要な役割を持つ者であるから。
精神病対策の最前線に立つ者といえば,先ず精神科医と看護者が挙げられる。看護者は看護人と看護婦とがあり,この方々は錠のかかつた病棟内に主として勤務され,一身の危険を省られず,専門的な技術である精神科看護及び身の廻りの世話に献身して居られる。私は未だあまり知られていないソーシヤル・ワーカーの任務に就て述べたいと思う。何故ならソーシヤル・ワーカーも精神病対策の上に重要な役割を持つ者であるから。
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