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文献詳細

雑誌文献

病院12巻4号

1955年04月発行

文献概要

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病院史概説(13)

著者: 岩佐潔1

所属機関: 1厚生省病院管理研修所

ページ範囲:P.63 - P.70

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XIV.近世イギリスの病院
1)宗教改革以後の病院
 1534年ヘンリー8世(Henry VIII)がカトリツク教を禁圧してイングランド国教会を創設した。この結果王はローマ法王から離れて教会の莫大な財産をその手中に収め,イギリスに於る王権は益々その力を増す結果となつた。しかしこの宗教改革の結果イギリス全土に拡まつていた修道院附属病院が閉鎖されイギリスにおける病院は壊滅に瀕した。僅にロンドン市民の熱望に依てSt. Bartholo-mew's病院及St. Thomas's病院が王立病院として復興された。そのほか更に子供の為のChrists病院と王宮を改造したBtidewell病院が出来たことは既に述べた。しかしこの最後のBridewell病院は名前は病院であるが本来は懲治所であつて病院ではなかつた。このほか医師会と藥剤師会が開いている公衆診療所(Publie dispensary)があつて市民の無料診察をしていた。この医師会は1528年ヘンリー8世の侍医Thomas Linacreの主唱によつてRoyal College of Physiciansとして結成きれたものである。それより先1506年にはエデンバラ(Edinburgh)でRoyal Collegef Surgednsが結成された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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