病院12巻5号

1955年05月発行

グラフ

小児病棟管理

著者： 今村栄一

ページ範囲：P.41 - P.54

文献概要

1．病院と小児
　従来病院における小児は小児科病棟に入院したもののほかは，各科のおとなの中にまじつて，まま子扱いとされており，病院管理上も不便とされていた。小児を入院させた場合には単に「疾病」の治療だけでなく，「小児」全体として取扱わなければならない手間があるからである。
　小児は発育するものである——身体的にも精神的にも。入院した場合においても疾病の治療だけでなく発育も同時に考慮されなければならない。