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病院長プロフイル・24
温厚潔癖の人春木秀次郎氏(国立中野療養所長)
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ページ範囲:P.66 - P.66
文献購入ページに移動 現代の結核界を語る時,幾多のすぐれた結核医を生んだ東京市立療養所,現在の国立中野療養所を忘れることはできない。初代の田沢鐐二所長は学閥に拘泥せず,あらゆる人材を抱擁し,自由にその研究をのばさせた。この大らかな気風は,岡治道,遠藤繁清,柴田正名,隈部英雄など多くの俊才を生み,日本結核学会に大きな進歩と功績を残しだ,それらの人達がそれぞれの分野に進出して巣立つた後も,田沢氏の残した伝統を守り,各自の自由な研究を助長する雰囲気を,今日に至るまで保つているのは,中野療養所創立当時から副所長として,田沢氏の片腕となり活躍してきた現所長,春木秀次郎氏に負うところが多い。
性は温厚,結核邦方法の診査医。学会の評議員。日赤顧問など忙がしい仕事を引受け,近時,いささか臨床から遠ざかる傾向も見えるが,しかし春木氏は人知れずよく勉強して若い者に敗けないように努力している、外科,化学療法と最新の知識を吸収し,しかもそれを,自分からひけらかさないで,たまたま若い医師が発言したときなどに,「それは,どこそこにでているね」と,さりげなく教えるあたり,春木氏の持ち味として若い医師にも好感を持たれている。
性は温厚,結核邦方法の診査医。学会の評議員。日赤顧問など忙がしい仕事を引受け,近時,いささか臨床から遠ざかる傾向も見えるが,しかし春木氏は人知れずよく勉強して若い者に敗けないように努力している、外科,化学療法と最新の知識を吸収し,しかもそれを,自分からひけらかさないで,たまたま若い医師が発言したときなどに,「それは,どこそこにでているね」と,さりげなく教えるあたり,春木氏の持ち味として若い医師にも好感を持たれている。
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