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文献詳細

雑誌文献

病院13巻6号

1955年12月発行

文献概要

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外来患者数の一分析—お盆と夏休み

著者: 今村栄一12

所属機関: 1国立東京第一病院 2厚生省病院管理研修所

ページ範囲:P.7 - P.10

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外来患者数の動き
 患者数の統計はしばしば見受けられる。しかしながらその意味づけは簡単には行えないことは,実地にたずさわつている人なら誰でも気づいていることである。患者の来院,入院が疾病以外の条件に左右されることが少くない。その明らかな例は年末年始であろう。年末になると在院患者数が減少するのは,正月をひかえての心理的あるいは家庭的事情によることが多く,外来患者数の減少も年末年始の外来診療の休みが多いことが影響している。緊急の患者はそれでも来院するのではあるが,やはり年末にまとめて来て,正月には急に少くなる(「病院」7巻2号)。
 こうした事情は期間が長くなつたり,種々の要因が重なるとわかりにくくなる。患者統計をみるときにはその根柢となる条件を把握すべきであつて,単なる数値の比較では危険を伴うであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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