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国立病院最近の経営概況
著者: 尾村偉久1
所属機関: 1厚生省国立病院課
ページ範囲:P.7 - P.14
文献購入ページに移動 最近に於ける国立病院経営資料の一端を述べて,広く病院経営関係者各位の参考に供する次第であります。第1図の通り現在国立病院は74病院,ベツト数24,300床を有し,大は780床の総合病院から,小は55床の小児科病院迄,一院平均328床の病院が全国各地に散在しておりますので,これらの総平均資料は,ある程度我が国病院の姿を一応反影していると思われます。入院と外来患者の比は,1:0.9となつておりますが,この外に外来には,病院職員,家族の患者が約1割加わりますので,大体1:1となつており,これを我が国一般病院の平均である1:2.3と比べて著しく入院に重点が置かれているのが特長であります。入院1日平均患者数は,29年度の23,029名に対し30年度は約2%増の23,600名で,外来1日平均患者数は(職員,家族を除く)29年度の19,946名に対し30年度は約5%増の21,300名で,何れも遂年増加しており,又月別1日平均患者数は,両年度共8月を最高として,1月が最低であり,その差は入院では約12%,外来では約40%の巾があつて,病院職員の業務量の調整等年間を通じての患者受入れ態勢をととのえる場合注意すべきことであります。
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