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病院の内部管理—イギリス中央保健行政会議委員会の報告
著者: 山元昌之
所属機関:
ページ範囲:P.47 - P.63
文献購入ページに移動英国では1948年に医療国家管理を断行したがこれを実施するために制定された手続とか,又この実施に関連する制度などについてその後いろいろ再検討が行われている。たとえば病院会計制度とか,又ここに紹介しようとする病院の内部管理とか,病院経営管理の重要問題が扱われて既にそれぞれ研究報告が発表されている。
この病院の内部管理については中央保健行政会議(Central Health Services Council)が1950年3月に委員会を設けて研究に着手し,19544年8月に報告書が刊行された。(註1)この報告書は英国の病院関係者によつて高く評価され,従つて頗る重視されているが,又われわれにとつても示唆を受けるところが多いと考えられるので,ここにその内容を紹介したいと思う。ところで英国では医療を国家管理しているため,この報告書の中には独特の組織や行政機関の名が出てくるので一応前以つて英国の医療行政組織を概観しておくのが便宜であろう。
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