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イギリス病院原価計算(1)
著者: 山元昌之1
所属機関: 1大阪学芸大学
ページ範囲:P.760 - P.765
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わが病院界においても,ここ数年来,原価計算に注意が向けられてきたが,1951年に厚生省医務局の病院診療所原価計算要綱試案が発表されて,(雑誌病院第4巻第1号P. 40)病院界に大きな刺戟と反響とを与えることになり,以来各方面で実践的研究が盛に行われるようになつた。更にこの試案を資料として実務的に推敲された結果が日本病院協会の病院原価計算要綱となつて,1954年に発表されている。これらは,いずれも主管省か或は病院関係者の手になつたもので,従来わが国では会計学者からはその研究対象として採り上げられなかつたものである。ところが1955年になつて,神馬博士によつて初めて会計学者の手になる論文が発表され,(雑誌,企業会計1955年4月号,5月号病院の原価計算)続いて永田教授の論文が発表された。(企業会計1955年6月号,7月号,医療会計の改善について)又1956年には染谷教授の研究報告が公表された(日本医事新報1956年6月16日発行第1677号P. 75,医療報酬の決定方法と医療原価)。洵に喜ぶべき傾向である。
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