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文献詳細

雑誌文献

病院16巻12号

1957年12月発行

文献概要

座談会

日本の病院ではなぜ"錠剤"が使われぬか

著者: 原素行1 上野高正2 浅野誠一3 西元達治4 小山善之5 守屋博6 吉田幸雄1 浅野秀二7 福地信一郎

所属機関: 1病院管理研修所 2清瀬結核研究所附属療養所薬剤課 3慶大医学部内科 4慈恵医大大井外科 5国立東一病院内科 6国立東一病院管理部 7国立東一病院小児科

ページ範囲:P.805 - P.820

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 吉田 非常においそがしいところを,時間をお割きいただきまして有難うございました。さてアメリカその他の先進国では,非常に病院で錠剤が使われているにかかわらず,日本の病院では,一部の人達には錠剤を使うべきだという意見があつても,実際に錠剤が使われていくというまでにはなつていない。それにはどこかに問題がいろいろと存在するからだと思います。そこで今夕それを爼上に上げまして御諭議を願い,その結果病院のプラスになるような方向を少しでも見付けたいと,そういうのが今日の座談会の趣旨でございます。そこで本論に入りますがこれには長い間の日本人の伝統或は習慣があるわけでありまして,したがつてその伝統には,先ず処方をお書きになる先生方に御意見がおありだろうと思いますし,またその薬をもらう患者さんには,従来の慣習をかえるというところに問題があるように思います。それから薬剤師さんのほうでも意見があるのではないか。またさらに,これをルートにのせるには,製薬会社のほうでもいろいろ技術的の面,経済的の画があるでしよう。そこで医師側では,とくに処方をたくさんお書きになります内科系統の先生においで願いまして,まず一つ御意見をうかがいたい。といいうことで東一の小山先生,浅野先生また実際にアメリカで錠剤をお使いになつた先生方から,ひとつその御体験から御意見をうかがいたい。ということで,慶応の浅野先生と慈恵の西本先生においでを願つたわけであります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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