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医療機関における火災の原因について
著者: 山形操六1
所属機関: 1厚生省医務局国立病院課
ページ範囲:P.811 - P.815
文献購入ページに移動I.まえがき
火災の原因に関しては,従来より各機関において毎年厳重な警告が発せられ,殊に医療機関の火災は,患者収容という特殊性任務のもとに格別の考慮が要望されるわけであるが,尚相当数の発生をみているのは遺憾に堪えない。最近では山元1)が病院防火対策に関し具体策を詳細に述べ,神崎2)は全国の日赤病院内の事故例について検討を重ね平素の予防及び早期に消火し得る工夫を実施するか否かで被害も縮少出来ることを示唆している。
根本的の防止は,わが国の耐火建築の普及状態及び防火用水道の不足等の関係上困難な点も多いであろうが,医療機関の管理当事者は常に重大な関心を払うべきことであり,その参考事項にもなればと思い,今回筆者は国家消防本部及び東京都消防庁の協力を得て資料を整理する機会を得たので,特に失火原因について検討を加えた。
火災の原因に関しては,従来より各機関において毎年厳重な警告が発せられ,殊に医療機関の火災は,患者収容という特殊性任務のもとに格別の考慮が要望されるわけであるが,尚相当数の発生をみているのは遺憾に堪えない。最近では山元1)が病院防火対策に関し具体策を詳細に述べ,神崎2)は全国の日赤病院内の事故例について検討を重ね平素の予防及び早期に消火し得る工夫を実施するか否かで被害も縮少出来ることを示唆している。
根本的の防止は,わが国の耐火建築の普及状態及び防火用水道の不足等の関係上困難な点も多いであろうが,医療機関の管理当事者は常に重大な関心を払うべきことであり,その参考事項にもなればと思い,今回筆者は国家消防本部及び東京都消防庁の協力を得て資料を整理する機会を得たので,特に失火原因について検討を加えた。
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