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医療機関の地域的利用について
著者: 額田粲1 三宅正雄1
所属機関: 1京都府立医科大学衛生学教室
ページ範囲:P.175 - P.179
文献購入ページに移動 著者らは医療機関を利用する患者の居住地より医療機関までの距離は,地理的距離についても時間的距離についても対数正規型の分布を示し,多くの場合医療機関より遠く離れれば離れる程,患者の医療機関の利用率が低下することを見出した。我が国の医療機関は一般に比較的人口稠密の地域を選んで設立されているので,機関より近距離の地域は人口密度が大きく,機関より遠ざかれば遠ざかる程人口密度が低下するのが普通である。その結果,上記のように来院患者のみについての距離的分布より地域的利用率を推測すると,必然的に誤りをおかすことになる。即ち近距離の患者の利用は過大視され易く,遠距離の患者の利用は過小視される傾向があると思われる。
著者等は京都府立医科大学附属病院を対象とし,その来院患者について医療機関の地域利用率の調査を行い,その結果に基いて人口密度の補正をした場合の地域利用の理論的考察を加えたのでここに報告する。
著者等は京都府立医科大学附属病院を対象とし,その来院患者について医療機関の地域利用率の調査を行い,その結果に基いて人口密度の補正をした場合の地域利用の理論的考察を加えたのでここに報告する。
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