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文献詳細

雑誌文献

病院17巻7号

1958年06月発行

文献概要

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新手術室のAirconditioner(Electric airfilter付)使用による空氣淨化について

著者: 菅野元雄1

所属機関: 1国立京都病院外科

ページ範囲:P.485 - P.491

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I.緒言
 近代的手術室においては,気温,気湿,換気,採光,細菌浄化などの環境衛生条件を良好に保たなければならないことはいうまでもないが,1952年R.A.Phelps6)は手術室の備うべき条件として1)細菌数0,2)気温75〜80°F (24〜26.6℃),3)気湿50〜55%,4)必要にして,充分な換気,5)冷白光照明などを必要とすると主張している。
 更に,最近においてはCyclopr-opaneなどの爆発性の麻酔ガスを用いるようになつたため,静電放電による爆発の危険防止のため,石山氏1)は上記の条件の一部を気湿60〜65%及び充分な換気と修飾しているが,やはり細菌数が0であるべきことを第1条件としている点においては変りはない。手術室内空気の細菌浄化法については,古くからJoseph Lister以来Billroth, Mikulicz, Lucas-Championiere, Cuyon & Albarran, Kocher, Paget, Horseley, Gr-oss, Agnew, Senn & Halstedなどの業績があるが,近年上述の諸条件を自働的に調整出来るAirconditionerが普及し,これに関する研究が,本邦においては,石山1),高木4),平野3),長田12),及び北村5)の諸氏によつて発表されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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