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私の病院の試み
診療点数の簡便算出法について
著者: 中佐肇1
所属機関: 1国立大阪病院
ページ範囲:P.509 - P.515
文献購入ページに移動 診療点数の算出は,煩わしい病院收入事務の1つである。日進月歩する新薬の出現,医療技術の進歩に伴う新しい治療方法の導入などによつて,診療点数算出の対象は常に動いている。ことに投薬注射に用いる薬品においては,巷間の広告,宣伝によつて知られるように次から次へと新しい薬名が登場している。これら薬品のことごとくが1つの病院や診療所において使用されていないことは勿論であるが,それら新薬のなかの1つや2つは従来用いられていた薬品に代替或は新規採用されるようになつている。
患者の病態は,個々に相違しているものであり,かつ類似の症状であつても,診察する医師の診療方針によつて処方の内容が変つてくるものである。診療点数算定の対象範囲は患者数と医師数の相乗積に比例して拡大し,更に勤務医師の転出入の回数が重なるに従つて,外的な新薬の傾向とは別に病院の内的条件により変動するものである。
患者の病態は,個々に相違しているものであり,かつ類似の症状であつても,診察する医師の診療方針によつて処方の内容が変つてくるものである。診療点数算定の対象範囲は患者数と医師数の相乗積に比例して拡大し,更に勤務医師の転出入の回数が重なるに従つて,外的な新薬の傾向とは別に病院の内的条件により変動するものである。
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