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診療紛議の原因並びにその対策について
著者: 山形操六1
所属機関: 1厚生省医務局国立病院課
ページ範囲:P.43 - P.45
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診療上の事故並びに紛議は,医療機関においてはしばしば発生し,殊に最近は医学上不可抗力の問題に関しても,診療上の過失の如き報道がなされる傾向が強くなつて来たようである。このことは診療担当者にとつては重大な問題であつて,そのために反つて適正な処置がとれずに患者の生命を救う機会を失つたり,また診療意欲の低下を来す結果が生ずるかもしれない。医療機関の関係者特に管理当事者は常々この種の問題に対して注意を喚起していなければならないことである。医療事故或いは紛議はcase by caseで討議されるべきものではあるが,最近著者は国立病院及び国立療養所におけるこの問題についての検討を加え,演者自身の解釈に基ずいて考察を試みたので御批判を賜りたい。
診療上の事故並びに紛議は,医療機関においてはしばしば発生し,殊に最近は医学上不可抗力の問題に関しても,診療上の過失の如き報道がなされる傾向が強くなつて来たようである。このことは診療担当者にとつては重大な問題であつて,そのために反つて適正な処置がとれずに患者の生命を救う機会を失つたり,また診療意欲の低下を来す結果が生ずるかもしれない。医療機関の関係者特に管理当事者は常々この種の問題に対して注意を喚起していなければならないことである。医療事故或いは紛議はcase by caseで討議されるべきものではあるが,最近著者は国立病院及び国立療養所におけるこの問題についての検討を加え,演者自身の解釈に基ずいて考察を試みたので御批判を賜りたい。
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