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文献詳細

雑誌文献

病院18巻11号

1959年10月発行

文献概要

特集 診療管理

医療の社会化

著者: 橋本寬敏12

所属機関: 1聖路加国際病院 2日本病院協会

ページ範囲:P.783 - P.784

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 近年「医療の社会化」と云う言葉がよく使われるが,その定義については,誰もが同じことを考えているとは限らない。しかし,大体においてはこのように考えるのが普通ではないか。
 医学が進歩するにつれ,医療は必ずしも廉価には得られない。即ち,個人の負担に堪えかねることが屡々あるので,これを社会の連帯責任において処理して行こうと云うのが医療の社会化ではないか。衛生方面では個人個人が如何に注意しても病気を防ぎ健康を保つには充分でないので,社会の連帯責任において予防と保健とを実行するのが公衆衛生だろう。文化国家は公衆衛生の実現に努力するとともに,医療の社会化を目指して努力するのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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