文献詳細
--------------------
文献概要
病院の管理運営上,看護婦が全員寄宿舎に入居していて勤務することが最も望ましいことは申すまでもない。而して最初採用時には皆そうした話合で勤務するのであるが,やがて結婚問題が起ると従来は大体転退職することが普通のようであつた。然し近時結婚後も引続き勤務を希望するものが漸次多くなる傾向を示し,病院側もことが結婚という人生の重大問題でもあり,又補充難等のこともあつて簡単に退職させることは中々困難である。そして結婚は当然通勤問題となり,又産前産後の長期休養が起つてくる。この数が増すと勤務体制に大きな影響を及ぼし,この問題を一体どう取扱つたらいいか。通勤看護婦にも一般入居看護婦と勤務上何等差別を設けないとしても,夜間災害等非常事態の患者救出に際し患者の容態種別によつても異るが大体何パーセント位の宿舎入居確保を必要とするか。今仮りに何%まで通勤を認めると定めた場合,その満度に達した後の処理をどうしたらいいか。問題は中々容易でない。
掲載誌情報