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文献詳細

雑誌文献

病院18巻7号

1959年07月発行

文献概要

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終戰後病院組織の変化

著者: 守屋博1

所属機関: 1国立東京第一病院

ページ範囲:P.505 - P.507

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 病院サービスというものが,医師のサービスから,概念的に,分離したのは戦後の事である。勿論発生学的に考えると,後者が優先して,前者は追従するものであるが,後者の発生は相当成長するまでは,前者に包括されて,その私的機能の一部として,行われるものである。
 病院という定義を患者の収容所と限定するならば,我国に病院が移入されてから既に1世紀になる。その間東京大学病院がそうである如く,又,それを,規範として,右へならえした各大学病院,各県立公立病院,その他の公的病院例外なく,個人医師を中心としたセクシヨナリズムシステムであつたのである。このセクシヨンには,助手医群も,看護チームも,病棟施設も,手術機能,検査機能,X線機能も,完全独立の形態でレイ属したのである。僅に,病院本部に所属したのは,洗濯,給食のサービス部と,薬局と,事務の一部であつて,人事予算,購買,補給等も各科,別個に行われたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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