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海外事情
アメリカ滯在1年間(1)
著者: 山村好弘1
所属機関: 1国立療養所刀根山病院
ページ範囲:P.219 - P.222
文献購入ページに移動昭和33年8月31日出発予定の私の乗つた日航機ダグラスDC−7Cは約4時間遅れて9月1日午前2時雨雲をついて羽田を離陸,14時間の洋上飛行ののちハワイに到着しました。途中の太平洋上は日本近海に雨雲があり,出発して間もなく1時間はがぶられ通しでしたが,やがて快晴となり,夜が明けるとコバルト色の太平洋上を快晴にめぐまれて高度5,000米で飛行,ホノルルに着陸しました。時刻はハワイ時刻の午後8時30分,但し私の時計は日本時間の午後3時30分,おまけに1日わかくなつて8月31日です。飛行機から降り立つとさつと花の香をふくんだ微風が頬をかすめ,飛行場のはしには,いたる所に椰子が茂り,美人のスチュアーデスのかけてくれるレイを首に,常春の国に来たという感じがします。ここで税関,検疫,入国検査を済ませ,その夜はハワイで1泊。
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