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文献詳細

雑誌文献

病院19巻9号

1960年09月発行

文献概要

特集 第10回日本病院学会シンポジウム Symposium 病院・診療書の連繋について

診療所より見たる病院の連繋

著者: 開田敏雄1 小野田敏郎2

所属機関: 1開田医院 2警察病院内科

ページ範囲:P.660 - P.663

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 私は開業医でささやかな診療所を経営するものでございます。今回この"病院と診療所の提携の問題について"というテーマを頂きまして,一番最初に戸惑いまして困りましたのは,先程岩佐技官のお話にありましたように,わが国において病院と診療所というものをどこで区別するか,ということでございます。医療法によりますと,病院と診療所の区別はただベット数できめられている。20床以上のものを病院とし,20床以下のものは診療所である,そうして岩佐技官の言われましたように,その法律における区別は診療所では48時間以上の収容は好ましくない,という表現でございまして,いけないという言葉は使つておらない。全く現状におきましては,私共の見るところではこの項目は死文化されておる,全然どちら側にも活用されていないということでございます。それで病院と診療所と区別がありません。ベット数によつてきめられている,しかも20床という非常に過少な現在の医療面におきましては余りにも少なすぎる数を以て,たちきられているという点で,どこをもつて診療と言い,どこをもつて病院というか,という点で非常に戸惑つたわけでございます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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