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文献詳細

雑誌文献

病院2巻1号

1950年01月発行

文献概要

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近代的病院組織—その發生學的考察と醫療事務(醫事)の業務

著者: 島內武文1

所属機関: 1病院管理研修所

ページ範囲:P.16 - P.19

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 診療関係の發生 胃がつかえた時に指を口に入れて嘔吐を促してこれをなおす人がある。犬等が怪我をすると,舌でなめて治してしまう。既ち原始的形態に於ては患者自身が診療をやつている。然し乍ら人類は更に其の経験と思索とを生かして,他人の傷病にこれを及ぼす事が出来た為に,茲に患者と医者との関係が生じて来た。
 初期の診療に於ては,その診断過程は簡単であつて,寧ろ症候的治療の知識技術に於て進歩が見られた。患者は自分で大凡病を判断し,医者はこれに応じた治療の方法を工夫し,あてはめて行つたものである。其処には時代の宗教・哲学・科学の信念・理論が織り込まれて,夫々の時代の医療を形づくつていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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