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文献詳細

雑誌文献

病院2巻1号

1950年01月発行

文献概要

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醫學の進歩に伴う治療形態の變化

著者: T.

所属機関:

ページ範囲:P.32 - P.32

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胃潰瘍の治療
 胃潰瘍の療法と言えば,昔から食餌療法を第一とし,之に極めて数多くの薬物療法と外科的療法とが併用せられて来た。その中特殊の薬物として,今から10年あまり以前にドイツのWe-issu. Aronの発表した塩酸ヒスチヂンの注射療法が,わが国でも大いに持てはやされ,今日でもなお之を愛用する者もあるが,アメリカでは早くから医師会が之を無效と認定してその使用を禁止したということであつた。
 次でわが国では岡田清三郎氏の創案になるスチムリンという臓器製剤が用いられたこともあつたが,今では全く影をひそめてしまつた。外科的療法としては十指にあまる手術方法があるが最近アメリカのWalters等は迷走神経切断術を提唱し,更に之にGastroenterrostomyを合併して80%以上の成功を牧めているという。しかしまたこの迷走神経手術の持続的效果に疑いを持ち,却て従来からの胃切除法を推奨するアリカの学者もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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