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座談会
所得倍増論と病院経営
著者: 中鉢正美1 守屋博2 平賀稔3 石原信吾4 吉田幸雄5
所属機関: 1慶応義塾大学経済学部 2国立東京第一病院 3聖路加国際病院皮膚科 4虎の門病院 5病院管理研修所
ページ範囲:P.54 - P.64
文献購入ページに移動吉田きようのテーマは,自民党が政策として大きく掲げている「所得倍増」でありますが,これについては,他の党もそれに近いような意見を出しているようにも伺います。しろうとが感じますと大変景気のいい話でございます。ところでただいま病院争議ブームということで,財政的にも非常に逼迫をしております。また患者さんのサービスにしても,この状態でいいのかどうかと,経営者側はあやぶんでいるわけであります。10年後は,そういう危惧は全くなく,非常に気持よく患者さんを収容し,職員の生活も豊かになつて,患者さんのために働けるという希望が持てるように思えます。
まず一番最初に,所得倍増というものの理論の裏づけなんですが,その辺を経済学者の中鉢先生から,しろうとにわかりやすい解説をお願いしたいと思いますが。
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