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文献概要
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アメリカの営利病院を視察して
著者: 村田三千彦1
所属機関: 1大蔵省印刷局東京病院
ページ範囲:P.723 - P.725
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1960年にアメリカ合衆国には6,845の病院がありましたが,その中5,500(81%)は一般の疾患を扱う病院でありました。官公立病院が2,273(33.2%),地域社会や宗教団体等によつて非営利的に経営される特志病院が3,560(52.0%)ありました。しかし(個人あるいは協同出資等によつて経営される営利病院はわずかに1,012(14.7%)しかありませんでした。営利病院は平均1病院40床で,他の種類の事業と同様の税金が徴集されております。
アメリカの病院で,もともと経済的に恵まれない人たちを診療する目的で外来診療室を備えている所もありますが,最近は外来部門も建てて専属の主任や医員を雇つて外来患者の診療も行なう病院が増加する傾向のようです。また外来診療室のない病院も救急患者の増加にそなえて充実した立派な救急室を作つていて,そこではまぎれこんでくる本当の救急でない患者も多少は診療しているようです。
1960年にアメリカ合衆国には6,845の病院がありましたが,その中5,500(81%)は一般の疾患を扱う病院でありました。官公立病院が2,273(33.2%),地域社会や宗教団体等によつて非営利的に経営される特志病院が3,560(52.0%)ありました。しかし(個人あるいは協同出資等によつて経営される営利病院はわずかに1,012(14.7%)しかありませんでした。営利病院は平均1病院40床で,他の種類の事業と同様の税金が徴集されております。
アメリカの病院で,もともと経済的に恵まれない人たちを診療する目的で外来診療室を備えている所もありますが,最近は外来部門も建てて専属の主任や医員を雇つて外来患者の診療も行なう病院が増加する傾向のようです。また外来診療室のない病院も救急患者の増加にそなえて充実した立派な救急室を作つていて,そこではまぎれこんでくる本当の救急でない患者も多少は診療しているようです。
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