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文献詳細

雑誌文献

病院20巻7号

1961年07月発行

文献概要

グラフ

風致地区に市民病院が建つ

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ページ範囲:P.495 - P.502

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 市民病院が計画されるとき,旧来の病院開設者は,人家密集の市街地を選定して,庶民の便を図った.なるほど,病院通いには便利であり敷居も高くない方がよいとして,街路に直接に玄関が設けられて,庶民の味方のつもりになっていた.旧式な日本病院思想は,ドイツ語でKranken Hausといいながらもこのような病院を創造して,病院が「患者の家」であることを見おとしていた.
 横浜市衛生当局は,市内保地ケ谷三ツ沢風致地区に市民病院が建てて,旧来の病院観に革新の涼風を送った.不便な土地に外来患者が集まるかしら,と言えば,病院の使命は入院施で,一般外来は付け足りだと市当局は答えたという.まことにわが意を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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