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文献詳細

雑誌文献

病院22巻10号

1963年10月発行

文献概要

特集 病院の機械化

機械化の意味するもの

著者: 島内武文1

所属機関: 1東北大学

ページ範囲:P.17 - P.22

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 先般大阪の医学会総会には診断機械やロボット看護婦があらわれて,いよいよ病院にも機械化時代が始まったという感を深くした。もちろんかねてからエレクトロニクスの医療への応用は始められており,展示されたものもそれぞれの専門からみれば,別に珍しくないものであったにちがいない。しかし,それらが着々と一般製品として市場に出はじめていることがはっきりうかがわれたのであった。
 元来機械化ということは反復安定しあるいは類似共通する機能に可能なのであって,人間の身体のように個性がつよく弾力的であって動的なものでは,直接機械を適用することはなかなかむずかしい。今日,外ではジェットやロケットの飛び交うという時代になったけれど,たとえば赤ん坊のおしめにしても,患者の便器にしても,昔からいくらも進歩していないし,頭の理髪も型にはめて仕上げることは困難なようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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